「ホワイトペーパーの制作を外注したいが、制作会社はどのように選べば良いのだろう」
顧客獲得につながるホワイトペーパーを制作したい方の中には、数ある制作会社からどの会社に依頼すべきか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、ホワイトペーパーの制作を外注する際は制作会社選びで全てが決まります。
なぜなら、適切な制作会社を選ぶことができないと、デザインや内容が洗練されたホワイトペーパーを作ることができないからです。折角外注したホワイトペーパーの品質が悪いと、リードを獲得するためのナーチャリングコンテンツとして機能しなくなってしまいます。
実際に、内容の薄いホワイトペーパーに失望する人は多くいます。次のデータをご覧ください。
上記のデータのように、ホワイトペーパーをダウンロードしたことがある方のうち約7割が、ホワイトペーパーの内容に「失望した」という経験があります。
内容の薄いホワイトペーパーは、ユーザーに失望されてしまうことだけが問題なのではありません。ユーザーは「この程度の情報しか提供できないのか」と思い、自社の信頼度が下がってしまうため、その後のリード獲得どころか、顧客の離脱を招くということが大きな問題です。
顧客に失望されないホワイトペーパーを制作するためには、次の6つのポイントを考慮して信頼できるホワイトペーパーの制作会社を選びましょう。
▼ホワイトペーパーの制作会社を選ぶポイント6つ
・クオリティへのこだわり
・制作スピード
・費用相場
・実績
・アフターサポート
・納品データの形式
リード獲得につながるホワイトペーパーの制作を依頼したいのなら、この6つのポイントを押さえて制作会社を選ぶ必要があります。
ですが、依頼先の会社が決まり、ホワイトペーパーの制作を外注するからと言って、自社が何もせずに成果を出せるわけではありません。事前に依頼する際の注意点を把握し、効果的に制作を進めていくことが重要になります。
そこでこの記事では、ホワイトペーパーの制作を外注する際の、次の2つのポイントについて徹底的に解説していきます。
▼この記事のポイント
・ホワイトペーパーの制作を依頼する制作会社の選び方を解説
・ホワイトペーパーの制作を依頼する際の注意点を解説
最後までお読みになれば、ホワイトペーパーを依頼すべき制作会社が分かり、あなたの会社で成果を生むホワイトペーパーを外注することができるでしょう。
この記事が、これからホワイトペーパーの制作を外注し、リード獲得につなげて成果を出したいあなたのお役に立てれば幸いです。
まず、ホワイトペーパーを制作するにあたり、どの依頼先に外注するかが重要です。
ホワイトペーパー制作の依頼先は、主に下記に記載している6種類があります。
上記の中でも、マーケティングの一連の流れの中で有用なものを作るのであれば、下記2つのどちらかに依頼すべきです。
その理由について、具体的に説明していきます。
3.【選び方①】クオリティへのこだわりでも詳しく説明しますが、ホワイトペーパーはクオリティがすべてです。デザインや内容の品質が高いものを追求してこそ、顧客を満足させることができ、自社のリード獲得につながります。
ホワイトペーパー制作会社は、先ほどお伝えした6つの依頼先の中でも、最もホワイトペーパーの制作に特化しています。
そのため、さまざまなジャンルのホワイトペーパーの制作実績や運用実績があり、企業の特徴や顧客ニーズに寄り添ったホワイトペーパーを制作することに長けています。
具体的には、次の通りです。
上記の例にあるとおり、ホワイトペーパー制作会社では、企業の特徴と獲得したい顧客ニーズをふまえてホワイトペーパーの方向性や種類を決めていきます。
確実に顧客獲得につながるホワイトペーパーを制作したい方はホワイトペーパー専門の制作会社に依頼することで、自社に合ったユーザーの心を掴むホワイトペーパーを制作することができるのです。
ホワイトペーパーの制作から戦略・運用設計まで総合的に依頼したい方は、コンテンツマーケティング支援会社を選ぶと良いでしょう。
コンテンツマーケティング支援会社にホワイトペーパーの制作を依頼すると、制作から運用まで一貫して引き受けてもらえます。中でも運用に関しては、ホワイトペーパーを制作した後のリード顧客へのアプローチに長けています。具体的には次の通りです。
自社が持つSEOの技術や経験を駆使して、コンテンツマーケティング支援会社はあなたのリード顧客の獲得をアップさせることを得意とします。
ただ、注意点としては、費用が高額になるという点です。
制作規模にもよりますが、コンテンツマーケティングの運用を含めて一貫で依頼すると、数百万円近くになることもあるので、予算に余裕がある場合でないと依頼が難しいでしょう。
実際にどちらに依頼するかという点に関しては、ホワイトペーパー専門の制作会社とコンテンツマーケティング支援会社、両社に相見積もりを依頼することがベストでしょう。
費用感やホワイトペーパーの品質を確認しつつ、あなたの会社にとって成果を出すホワイトペーパーを制作できる依頼先を見極めることをおすすめします。
すでにホワイトペーパーの内容や文章が具体的に決まっている方や、予算を抑えたい方は、下記の依頼先に頼むことも検討してください。
デザインのみを依頼したい | ・WEB制作会社 ・グラフィックデザイン会社 |
広告運用をメインに依頼したい | ・広告代理店 |
予算をできるだけ抑えたい | ・フリーランス |
デザインのみを依頼する場合、上記の表に記載した3つの依頼先がおすすめです。
デザインに特化しているので、デザイン性にこだわりたい方や、同業他社のホワイトペーパーと見た目で差をつけたい場合に良いでしょう。加えて、デザインのみの依頼は、ホワイトペーパーの制作工程をすべて依頼する場合よりも、コストを抑えられます。
また、広告運用をメインに依頼したい場合は、広告代理店への依頼がおすすめです。
ホワイトペーパーのみの制作を依頼したい方には向いていませんが、ホワイトペーパーを動画やWebサイト、広告と組み合わせることで、ホワイトペーパーをきっかけとした大きな戦略を始める際には効果的です。その分、コストが高いことがデメリットです。
総合的な予算をできるだけ抑えたい方は、フリーランスの選択肢も検討してみましょう。
フリーランスの場合は制作会社よりもコストを抑えられるので、信頼できるスキルや具体的な実績を持つフリーランスであれば、任せてみるのも良いでしょう。
頭でもお伝えしたとおり、ホワイトペーパーの制作を外注する際は、どの制作会社に依頼すべきかという判断が非常に重要です。
具体的には次の6つのポイントを重視して選びましょう。
上記の6つのポイントは、その制作会社が成果の出るホワイトペーパーを制作できるかどうかの重要な基準になります。
6つのポイントについて詳しく説明していきますので、ぜひ参考にしてください。
効果のあるホワイトペーパーの制作を外注するためには、依頼する制作会社がどのくらいのクオリティで制作してくれるのかを見極めることが重要です。
クオリティは、デザイン力やコピーライティングの質など表面上の部分だけでなく、そもそも制作会社がどの程度の制作力を持っているかという基盤でも左右されます。
制作力があり、クオリティに妥協せずにこだわりがある制作会社なら、次の3つの質問に明確に答えられるでしょう。
こだわりが高ければ、自社が制作したものに対し、明確な根拠に基づいたビジョンを持っています。そのため、上の3つの質問に対し理由や根拠を具体的に説明できない場合は、制作力に長けているとは言えないのです。
制作会社が自社の制作物へのこだわりがあることが判断できたら、次は具体的に2つのポイントに着目します。
それぞれについて詳しく説明しますので、ご参考ください。
ホワイトペーパーの制作を外注する際は、制作会社の企画力を確認しましょう。
なぜなら、ホワイトペーパーで一番重要なことはユーザーのニーズや検討度合いを分析し、ニーズに沿った内容の濃いコンテンツを提供することだからです。
企画力の高い制作会社は、次の4つの要素を具体的に確認して進めていきます。
ひとつずつ説明していきましょう。
顧客には、新規顧客となり製品やサービスを購入するまでに、主に次の3つのフェーズがあります。
顧客のフェーズ | 具体的な状況 | 有益になる情報 |
潜在顧客 | ・まだ自社の製品やサービスを知らない・自身の悩みや課題に気づいていない | ・業界動向・調査レポート |
見込み顧客 | ・まだ自社の製品やサービスを利用したことはないが、興味や関心はある | ・セミナー資料・ノウハウ資料 |
検討顧客 | ・導入を検討する段階で、複数の会社の製品やサービスを比較検討している | ・サービスや製品の比較・成功事例 |
上記の表のように、各フェーズで顧客が必要とする情報が異なることがお分かりいただけるでしょうか。
顧客はフェーズごとで求める情報が異なるため、フェーズに合った情報を企画できるかどうかは、有益なホワイトペーパーを制作する重要なポイントの一つなのです。
制作会社では、依頼者とのヒアリングにおいて、依頼者の会社ではどのフェーズのリード獲得やリード育成に課題を抱えているのかを見出します。
自社が獲得を苦手とする顧客フェーズを明確化することで、必要なマーケティング手法を選択し、ホワイトペーパーの制作の方向性を固めることができるのです。
次に、顧客像を明確化します。
顧客像を明確化することは、ユーザーにとって本当に欲しい情報を提供するためのニーズを抽出するために必要なのです。
制作会社とのヒアリングでは、自社のターゲットとなる顧客を構成する、下記の7つのポイントをすり合わせて、一人の具体的なペルソナを洗い出します。
▼顧客像の明確化に必要な7つのポイント
より具体的なペルソナを洗い出すことで、顧客が本当は何を知りたいのか、どんな情報を求めているのかを想定することができます。
顧客像の明確化は、顧客のニーズからブレないコンテンツを制作し、顧客の真の目的を知るために、必要不可欠なのです。
制作したホワイトペーパーを誰に届け、その人のどんな課題を解決し、その結果自社にとってどのようになって欲しいのかという目的を設定します。
明確な目的を設定しなければ、ユーザーに刺さる内容を提供することができません。
なぜなら、届ける相手や解決すべき課題を設定していないと、誰にでも当てはまるどこにでもあるような薄い内容になってしまいユーザーの課題に寄り添うことができなくなります。
制作会社では、依頼主から提供された企業の特徴や製品、サービス内容についての資料、顧客層の統計などを読み取り、どのようなマーケティング手法が最適であるかを判断します。
具体的には、次の通りです。
自社製品を知らない層へのアプローチを強化したい | 潜在顧客への周知 |
自社製品に興味がある層を購入するまでに育てたい | リード顧客の獲得・リード顧客の育成 |
このように、マーケティング課題を明確化することは、獲得したい顧客への的確なアプローチに欠かせないのです。
企画力のある制作会社では、ここまでの工程をふまえてヒアリング時にコンテンツのテーマを数パターン提案してくれます。
通常であれば時間がかかるテーマの案出しをヒアリング時に数パターンも出せるというのは、ホワイトペーパーの制作経験とBtoBのマーケティング知見に優れている証拠です。
企画力のある制作会社の場合、ひとつのコンテンツテーマを決めるまでに次の調査を実施します。
ポータルサイトでキーワードやQ&A、SNS投稿を検索したり、顧客から集めた声、競合他社の記事を徹底的に調査するため、ニーズに沿ったコンテンツのテーマを数パターン出すことが可能なのです。
ホワイトペーパー制作会社の制作体制も、ホワイトペーパーのクオリティを左右する要因のひとつです。
具体的には、次の2点が挙げられます。
それぞれの理由について説明していきます。
依頼者が満足できるクオリティに仕上げるためには、制作する人と直接やりとりできることが重要です。
なぜなら、実際に制作している人と直接やりとりができれば、あなたの意図するイメージや修正点を明確に伝えることが可能だからです。
ホワイトペーパーは次の4つのステップで制作されることが多く、それぞれの過程でプロフェッショナルが担当しています。
STEP1. 企画 | プランナー |
STEP2. 構成 | プランナー |
STEP3. 文章作成 | ライター |
STEP4. デザイン作成 | デザイナー |
仮に、実際の制作担当者とやり取りができないと、第三者が間に入ることになるので伝言ゲームのようになってしまいます。そうなると、あなたの「もっとこうして欲しい」という要望が伝わらないばかりか、実際の要望とは違う意味で捉えられる可能性もあるのです。
各ステップごとに担当者が違う場合は特に、それぞれの担当者と密に連絡を取り合える体制であることが重要になります。
社内連携だけでなく外部委託している場合もあるので、委託者とも直接連絡が取れるかを確認しておきましょう。
制作途中の作成物を確認できるかという点も、重要な項目です。
なぜなら、制作途中で都度確認をすると、制作の意図がずれた際に軌道修正ができることで、完成物がイメージと違うものになる可能性が限りなく下がるからです。
もし制作途中での確認ができなければ、いざ完成したものを見た時に、
「依頼した内容と全然違う」
「イメージからかけ離れている」
という事態を招きかねません。
一度完成したものを大幅に修正するのはかなりの時間がかかり、場合によっては追加料金が発生してしまう可能性もあるでしょう。
だからこそ、制作途中で小まめに進捗状況をチェックできる体制が、良いホワイトペーパーを制作するために欠かせないのです。
ホワイトペーパーを外注するからには、「少しでも早くホワイトペーパーを活用したい」と考えている人も多いでしょう。ホワイトペーパーを外注する場合、発注してから納品までのスピード感も重要です。
ホワイトペーパーを外注する場合、制作期間の目安は約1〜2ヶ月程度を見ておきましょう。
なぜなら、自社のリード顧客のニーズに届くものを制作するためには、自社の特徴や提供する製品・サービスの資料を徹底的に読み込み、理解してもらう必要があるからです。
ホワイトペーパーの制作は制作スピードが早いに越したことはありませんが、一番大事な要因は3.【選び方①】クオリティへのこだわりでもお伝えしたとおり、ホワイトペーパーそのものの品質です。
ただ、約1〜2ヶ月程度はあくまで目安のため、ホワイトペーパー専門制作会社の場合は、制作の知見が蓄積されているため、質を保ちつつ制作スピードが早い可能性があります。
依頼した際はスピードも考慮しつつ、ホワイトペーパーの完成イメージがどのようになるか、必ず確認してから依頼するようにしましょう。
極端に時間がかかる場合について |
ホワイトペーパーを依頼後、完成までに約半年程度掛かるなど、極端に時間が必要な場合は文章作成やデザインを外部委託しているケースが多いです。
その場合は、制作体制の連携が上手くいっていない可能性が高いため、注意が必要です。
ホワイトペーパーの制作を外注する場合、費用相場もかなり気になるポイントですよね。「良いものを作りたいけど、できるだけ費用は抑えたい」と考えている人は多いのではないでしょうか。
ホワイトペーパーの費用の基本的な相場は次の通りです。
ページ数 | 費用相場 |
---|---|
5〜10枚 | 10〜30万円 |
10〜15枚 | 30〜50万円 |
15〜20枚 | 50〜70万円 |
20枚以上 | 70万円以上 |
ただ、この表の費用相場は、あくまでも基準です。正確な費用はそれぞれの依頼する内容によって変わってくるので、見積もりを出して確認するようにしましょう。
相場より高い場合は理由を確認すると良いでしょう。一般的に、相場より費用が上下する場合は次のような依頼の場合です。
相場より高くなる可能性あり | 相場より低くなる可能性あり |
---|---|
◎イラスト、グラフ、画像の作成◎インタビューや調査など取材の発生◎オリジナリティを追求したい場合 | ◎既存のテンプレート使用◎自社作成分のイラスト・画像共有◎デザインのみの依頼(内容・文章は自社制作) |
上記の表のとおり、制作会社の手間が増えるごとに費用は増加することを認識しておきましょう。
ただ、制作会社の費用を比較する際に注意しなければならないのが、費用を低く見せるために制限を設けている場合があることです。
例えば、次のような場合です。
「3-1. 企画力」でもお伝えしたとおり、成果の出るホワイトペーパーを制作するためにはヒアリングは欠かせませんし、修正回数に制限があるとクオリティを追求することができません。
費用ばかりに気を取られず、本当に必要なものは取り入れた上で、少しでも費用が低い制作会社を選ぶようにすると良いでしょう。
ホワイトペーパー制作時には修正回数も確認すべき |
ホワイトペーパーの制作を外注する際に見落としてはいけない点が、修正回数に制限があるかどうかということです。
ホワイトペーパーの制作会社の中には、料金を低く見せるために修正回数に制限を設けている場合があります。
修正回数に制限がある場合は制限を越えた場合に追加料金が発生するので、結果的に高額な料金になってしまったり、100%納得できなくても制作を完了せざるを得ないという事態が起きてしまうのです。
そのため、修正回数の制限がない方が安心して依頼できるだけでなく、結果的にクオリティの高いものを制作できるのです。
修正は発生することが当たり前ですし、納得いくものに仕上げるためには度重なる細かい修正も出てくるでしょう。
最初は良いと思っていても、何度か見返しているうちに
「やっぱりこの文章のニュアンスが気になる」
「デザインをもう少しポップにしたい」
というように、新たに修正したい箇所を見つけてしまうこともあります。
そのようなホワイトペーパーは、自社のためにならないばかりかユーザーのニーズにも寄り添っていないため、意味のないものになってしまうので注意が必要です。
ホワイトペーパーの制作依頼を検討している際は、制作会社の制作実績を必ずチェックしましょう。
なぜなら実績を見ることで、自社の業態や自社がイメージするものと近い制作物を探すことができるからです。
制作実績はほとんどの制作会社がHPに掲載していますので、事前に見ることができます。例えば次のように、制作会社のHPに事例やサンプルが掲載されています。
制作実績を見る際にチェックすべき点は、次の3点です。
制作会社の実績が自社と同程度規模の会社で同様のサービスを提供している会社なら、これから依頼するホワイトペーパーがどのようなものになるのか、おおよそ想像がつくでしょう。
逆に、依頼しようとする制作会社の実績が、自社とはかけ離れた規模の大手企業や、小さい街の商店ばかりだとしたら、自社の場合の完成形が想像しにくいですよね。
制作会社にはそれぞれ制作物の特徴がありますので、デザインや文章力が納得できるレベルであるかもチェックする必要があります。
アフターサービスが充実しているかどうかも、ホワイトペーパーの制作会社を選ぶ際の重要なポイントです。
納品して終わりではなく、その後のサポートが充実していれば、制作したホワイトペーパーを効果的に活かすことができます。
ホワイトペーパー制作会社のアフターサービスの例は次の通りです。
それぞれについて、さらに詳しく説明していきます。
「ホワイトペーパーの制作経験がないので最初は外注したいが、数本依頼したあとは内製化を目指している」という方も多いでしょう。
そのような場合は、内製支援が整っている制作会社を選ぶことがおすすめです。
内製支援とは、社内のホワイトペーパー制作体制を整えるサポートを行うことです。内製支援があれば、将来的にホワイトペーパーの制作を自社で行うノウハウを得られるようになります。
内製支援の具体的な内容は次の通りです。
情報を惜しみなく提供してくれたりアドバイスをくれる制作会社は、それだけ自社のノウハウに自信がある証拠でもあります。
そのため内製支援は、内製化を目指している方はもちろん、現段階で内製化を考えていない人にとっても価値のあるサービスだと言えます。
ホワイトペーパーの効果は、制作しただけでは得られません。
なぜなら、制作したホワイトペーパーの内容のクオリティが高くとも、何もアプローチしなかったり、自己流の間違ったアプローチ方法を続けていては、顧客に見てもらうことができないからです。
ホワイトペーパーは単なる記事ではなく、リード顧客獲得または育成のための手法です。ホワイトペーパーのダウンロードをきっかけに、今後製品やサービスを導入してもらえる可能性がある顧客を逃さないためにも、効果的なアプローチ方法を行う必要があります。
ホワイトペーパーを使って見込み顧客を獲得し、顧客へと育てるアプローチ方法は主に次の3つです。
上記のようなアプローチを実践するには、ホワイトペーパーの制作実績が豊富で、マーケティングに長けた制作会社でアプローチ支援をしてもらうことが重要になります。
ホワイトペーパーを顧客獲得のために活用するなら、依頼したい制作会社にアプローチ支援があるかどうかは見落とせないポイントです。
ホワイトペーパーの外注先を選ぶ際は、納品データの形式にも注意する必要があります。
具体的には、編集ができないPDFだけでの受け取りではなく、後から編集可能なPowerPointなどの形式でも受け取れるかどうかが重要です。
編集可能なデータで受け取っておけば、納品された後でも自由に編集することが可能なため、文章の間違いを発見したり、数字や画像の差し替えを実施する際に利用できます。
ホワイトペーパーの制作を依頼する制作会社が決まり、実際にホワイトペーパーを依頼する際に、事前に知っておくべき注意点があります。
具体的には次の4つです。
▼ホワイトペーパーの制作を依頼する際の注意点4つ
・ホワイトペーパーの目的を明確にする
・作業範囲を決める
・目的に合ったホワイトペーパーの種類を選択する
・自社資料の共有を行う
上記の4つの注意点は、ホワイトペーパーの制作をスムーズに進めるために欠かせないポイントです。それぞれについて詳しく説明していきますので、ホワイトペーパーを依頼する際の参考にしてください。
ホワイトペーパーの制作を外注する場合、まずはホワイトペーパーを制作をする目的を明確にする必要があります。なぜなら、目的によって適切なホワイトペーパーの形態が変わってくるからです。
ホワイトペーパーの目的は制作会社とのヒアリング時にもすり合わせがありますが、まずは自社での考えをまとめておくとスムーズにいくでしょう。
ホワイトペーパーの目的は主に次の2つです。
それぞれどのような意味なのか、詳しく説明していきますね。
ホワイトペーパーはダウンロードする際にユーザーのメールアドレスや会社名などを入力するため、新規リードの獲得につながります。
現時点では自社の製品やサービスを知らなくても、大切な個人情報を入力してまでホワイトペーパーをダウンロードすることは、その情報に興味があるということです。
どのような業界や職種の顧客が、自社の提供する情報に興味があるのかを分析することができれば、今後のマーケティングにも役立てられます。
ホワイトペーパーは、既存の見込み客へのメルマガやセミナー資料としても活用できます。
既存リード育成は、先ほどの新規リード獲得よりも一段階上の、自社製品やサービスを知っている見込み客をターゲットとします。
そのため、自社に興味があり、すでに認知している顧客に対して有益な情報を発信することで、より関心を高め、顧客との商談を獲得することに繋がります。
新規リード獲得・既存リード育成と、自社におけるホワイトペーパー制作の目的を明確にした後は、目的に合ったホワイトペーパーの種類を選択することが重要です。
ホワイトペーパーの種類は、主に次の6つです。種類とそれぞれの目的をまとめましたのでご覧ください。
ホワイトペーパーの種類 | 主な目的 | おすすめのケース |
①トレンド型 | 新規リード獲得 | 業界の移り変わりが早い 例)2022年アフターコロナ時代の人材業界動向 |
②調査レポート型 | 新規リード獲得 | 調査に協力的なユーザーがいる、もしくは不特定多数向けに調査費用をかけられる 例)マーケティング投資に関する調査レポート |
③イベントレポート型 | 新規リード獲得・既存リード育成 | 月1以上継続的にセミナーを開催している例)ゼロから始めるECサイト立ち上げセミナー |
④ノウハウ提供型 | 新規リード獲得・既存リード育成・顧客満足度向上 | ジャンルとして確立したばかりで公になっているノウハウが少ない 例)リモートワーク導入のノウハウを大公開 |
⑤サービス比較型 | 既存リード育成 | 競合は多いが他社サービスにはない特徴を持つ 例)AIチャットボットの10ツールを徹底比較 |
⑥成功事例型 | 既存リード育成 | ネームバリューのある企業の事例がある、数字として成果の大きい事例がある 例)食品業界大手5社が導入した成功事例集 |
フェーズごとに有効なホワイトペーパーの種類についてさらに詳しく知りたい人は、それぞれの種類について具体的に解説されている「ホワイトペーパーは全6種で網羅できる|種類を選ぶための2つの視点も解説」の記事も参考にしてくださいね。
ホワイトペーパーの制作を外注する際は、依頼する範囲をあらかじめ決めておくことも大切です。
なぜなら、依頼範囲によって制作期間や予算が変わってくるからです。制作会社に依頼する範囲は、具体的に次の4つのパターンがあります。
ホワイトペーパーの制作経験が少ない場合、基本的には企画から制作まですべて任せることがおすすめです。
なぜなら、ターゲット選定やユーザーのニーズ出し、制作まで一貫して任せることでホワイトペーパー全体に一貫性が出て、全体的なクオリティの底上げに繋がるからです。
例えば、コストを抑えるためにデザインだけ自社から持ち込んだ場合、制作会社で作成した全体の構成と自社で作成したデザインのイメージや求める図が合わないこともあります。
そうなると、デザインを自社で修正したり追加作成する時間が必要になるだけでなく、最悪の場合そのまま進めて一貫性のないものでも妥協するしかなくなってしまいます。
制作側が妥協をしたホワイトペーパーが顧客に喜んでもらえるはずがありません。
上記の理由から、制作会社への依頼範囲を狭めたい方は、どうしても持ち込みたい素材がある場合や予算が限られている場合だけにすることを推奨します。
自社製品やサービスの特徴やメリットがわかる資料の共有も、成果の出るホワイトペーパーの制作に必要です。
その理由は、制作会社側にあなたの会社の製品やサービスの魅力を共有しないと、ユーザーにとって有益なホワイトペーパーにはならないからです。
自社の資料共有を行う際に必要な情報は、具体的には次の通りです。
さらに、過去に自社でホワイトペーパーを制作したことがある場合は制作会社に共有するようにしましょう。
一度完成しているホワイトペーパーを見てもらうことで、自社が好むライティングやデザインの傾向を制作会社に具体的に伝えることができるからです。
また、過去の制作物から取り入れる点や改善すべき点を制作会社がくみ取ることで、効率よく新たな企画を作ることができます。
ここまでのお話でお分かりの通り、顧客獲得につながるホワイトペーパーを制作できるかどうかは制作会社選びが非常に重要です。
制作会社を選ぶポイントについては下記の6つがありますが、どれも外すことができません。
弊社シャベル株式会社では、この6つのポイントをすべて備え、企画から運用までフルサポートでホワイトペーパー制作を提供しています。また、状況に応じて、必要な部分だけ柔軟に一部代行することも可能です。
ホワイトペーパーの制作を外注しようとお困りの方は、ぜひ弊社にご相談ください。
いかがでしたか?ホワイトペーパーの制作を外注する際の制作会社の選び方と、制作を依頼する際の注意点について詳しくお話してきました。
最後にこの記事をまとめると、
◎ホワイトペーパーの制作会社を選ぶポイントは6つ
◎ホワイトペーパーの制作を依頼する際の注意点は4つ
以上になります。
成果の出るホワイトペーパーを制作するには、外注先をしっかり選ぶことが重要です。
この記事であなたがホワイトペーパー制作を外注する制作会社選びに成功することを願っています。
さらにノウハウを知りたい方むけに「ホワイトペーパー制作完全ガイダンス」をご用意しました。