「ホワイトペーパーにはどのような種類がある?」
「自社はどの種類のホワイトペーパーを制作するべきなんだろう?」
ホワイトペーパーの制作が初めてだったり、不慣れだったりすると、上記のような疑問を抱くこともありますよね。
ホワイトペーパーには、主に以下の6種類があります。
ホワイトペーパーによって解決できる顧客の層や悩みは、ホワイトペーパーの種類によってそれぞれ異なります。
そのため、まずはターゲットとする顧客の悩みを正しく見極めて、それらを適切に解決できるホワイトペーパーを選ぶ必要があります。
ホワイトペーパーは、このような選び方で種類を決めないと、
などのリスクが高まります。
それだけでなく、作成した顧客リストが目的とするターゲット層とズレている場合、その後の営業からのアプローチも的外れなものになりやすく、期待した効果が出ない可能性があります。
ホワイトペーパーを制作するからには、高いマーケティング効果が期待できる、高品質なホワイトペーパーにしたいですよね。
そこでこの記事では、以下の内容を解説していきます。
この記事を読むとわかること
この記事を読むと、ホワイトペーパーの種類について理解したうえで、自社の目的に沿った最適なホワイトペーパー選びができるようになりますよ。
ぜひ、ご覧ください。
以下は、ホワイトペーパーの種類と特徴をまとめた表です。
種類 | 目的 | 内容 |
ノウハウ提供型 | 自社サービスで解決できる悩みを抱えている見込み顧客リストの作成 | 〇〇の解決方法、〇〇変更で企業がやるべきことの解説、〇〇の書き方/作り方/方法 など |
成功事例型 | サービスの導入に不安を抱えている検討顧客のリストの作成 | 主にインタビュー形式で制作される 顧客が抱えていた悩み、解決したサービス、サービスを選んだ理由・きっかけ、解決前後の変化 など |
サービス比較型 | 複数のサービスを比較検討している検討顧客のリストの作成 | サービスごとの特徴・特色の紹介、機能や料金の比較、サービスを選ぶポイントの解説 など |
イベントレポート型 | 悩みの解決方法を模索している見込み顧客のリスト作成 | 登壇者情報、セミナーを撮影した画像、会場の写真、参加者のコメント、セミナーの補足説明 など |
トレンド型 | 特定の業界・ジャンルに関心がある幅広い潜在顧客のリスト作成 | 業界の最新情報、業界の旬な話題、サービスに関する最新情報 |
調査レポート型 | 解決するべき課題に気が付いていない潜在顧客のリスト作成 | 業界の市場調査、顧客のアンケート結果、業界の動向分析 など |
なかには「ここに載っている種類以外にも、ほかの種類のホワイトペーパーを見たことがある」という人もいるかもしれません。
たしかに、ホワイトペーパーの形式というのは「必ずこうするべき」という決まりはないため、様々な形式があります。
しかし、弊社の経験上、世の中に普及しているホワイトペーパーというのは
の4種類が9割を占めています。
残りの1割も「トレンド型」「調査レポート型」がほとんどです。
そのため、この記事ではマーケティング効果が期待できる6種類のホワイトペーパーに絞って、その特長や内容を詳しく紹介していきます。
ホワイトペーパー制作の主な目的は「将来的な顧客のリスト作り」が前提となる |
冒頭でも触れたように、ホワイトペーパー制作の主な目的は「将来的な顧客のリスト作り」です。
ホワイトペーパーをダウンロードする際に入力してもらう個人情報をもとに、顧客リストを作成し、営業活動に活用することが狙いとなります。
ホワイトペーパーを取得する顧客の種類は、制作するホワイトペーパーの種類によって異なります。
そのためこの記事では、主に「どのようなニーズ度合いの顧客リストを作りたいのか」という目的別にホワイトペーパーの種類について解説していきます。
ノウハウ提供型のホワイトペーパーとは、以下のようなホワイトペーパーです。
目的 | 自社サービスで解決できる悩みを抱えている見込み顧客リストの作成 |
内容例 | 〇〇の解決方法〇〇変更で企業がやるべきことの解説〇〇の書き方/作り方/方法 など |
効果 | 顧客の悩みを専門知識やノウハウによって解決することで、自社の強みをアピールできる |
制作に向いているサービス・業界の例 | 公開されているノウハウが少ないサービスや業種 |
ここからは、ノウハウ提供型のホワイトペーパーについて解説します。
ノウハウ提供型のホワイトペーパーは、「自社や自社のサービスで解決できる悩みを抱えている見込み顧客のリスト」を作成するために制作するホワイトペーパーです。
顧客はこのホワイトペーパーを読むことで、現在抱えている悩みを解決する方法として自社のサービスを認知します。
そして、サービスを利用する可能性のある見込み顧客となります。
つまり、ノウハウ提供型のホワイトペーパーをダウンロードした人物のリストは、そのまま「自社や自社のサービスで解決できる悩みを抱えている見込み顧客」のリストとなります。
ノウハウ提供型のホワイトペーパーは、
など、様々な情報を提供します。
例えば、
顧客の悩み | ホワイトペーパーの内容 |
---|---|
自社でホワイトペーパーを作りたい | ホワイトペーパーの作り方を解説 |
リモートワークを導入したい | リモートワーク導入のノウハウを解説 |
法改正に伴い変更するべき点があれば知りたい | 〇〇法改正で企業がやるべきことの解説 |
上記のように、顧客の悩みを解決する情報を紹介します。
ノウハウ提供型のホワイトペーパーの構成には、以下のようなものがあります。
構成 | 内容 |
---|---|
表紙 | - |
導入 | 顧客の悩みに共感したり、悩みを解決する必要性を強調したりする |
目次 | 顧客がホワイトペーパー全体の内容を把握する目次をもとに必要な部分だけ読むこともできる |
問題提起 | 顧客の悩みを明確にする |
要因分析 | 顧客の悩みの発⽣要因を解説する 〇〇の種類〇〇と〇〇の違い など |
悩みの解決方法・ノウハウ | 読者の悩みを解決する具体的な⽅法を提⽰する 〇〇の方法〇〇の流れ など |
このように、顧客の悩みに寄り添いながら、解決方法を提示することが特長です。
ノウハウ提供型のホワイトペーパーでは、顧客の悩みを専門知識やノウハウによって解決することで、自社の強みをアピールできます。
ノウハウ提供型のホワイトペーパーを読む顧客は、現在悩みを抱えており解決方法を探している状態です。
このホワイトペーパーによって顧客の問題を解決に導くことで、
などを伝えることができ、自社の信頼性をアピールする効果があります。
ノウハウ提供型は、どのような業界でも作りやすく汎用性が高いホワイトペーパーです。
顧客の悩みの数だけ切り口があり、継続的に制作しやすいため、多くの企業で制作されています。
公開されているノウハウが少ないサービスや業種の場合は、さらに情報の価値が上がります。
顧客の満足度も上がり、よりマーケティング効果が見込めるといえるでしょう。
成功事例型のホワイトペーパーとは、以下のようなホワイトペーパーです。
目的 | 自社サービスの導入を検討しているが、不安を抱えている検討顧客のリストの作成 |
内容例 | 主にインタビュー形式で制作される 顧客が抱えていた悩み解決したサービスサービスを選んだ理由・きっかけ解決前後の変化 など |
効果 | 顧客の導入に対する不安を払拭することで、比較検討段階であった顧客を契約まで進められる |
制作に向いているサービス・業界の例 | わかりやすい成功事例を提示できるサービス |
ここからは、成功事例型のホワイトペーパーについて解説します。
成功事例型のホワイトペーパーは、「自社サービスの導入を検討しているが、不安を抱えている検討顧客のリスト」を作成するために制作するホワイトペーパーです。
このホワイトペーパーを読む顧客は、自社サービスの導入を検討しているものの「サービスを導入して失敗したくない」という気持ちがあります。
成功事例型のホワイトペーパーを読み、実際にサービスを導入して成功した事例を確認し、サービスを導入するかどうかの判断材料にするのです。
よって、成功事例型のホワイトペーパーをダウンロードした人のリストは「自社サービスの導入を検討している検討顧客」のリストといえます。
成功事例型のホワイトペーパーでは、実際に自社サービスを導入し、効果が出ている顧客の導入事例を紹介します。
内容はインタビュー形式が多く、主に
などを紹介します。
以下の実例をご覧になると、イメージしやすいでしょう。
<例>オフィスおかん ~活用事例集~ |
様々な業種や規模の企業での導入事例を紹介しているホワイトペーパーです。
<例>楽々精算 導入事例集 |
顧客がサービス導入前の課題やサービスの導入によって解決できたことなどを紹介している
成功事例型のホワイトペーパーの構成には、以下のようなものがあります。
構成 | 内容 |
---|---|
表紙 | - |
導入事例 | 主にインタビュー形式で顧客が抱えていた悩みやサービス導入後の変化について解説する |
サービスの紹介 | 自社サービスについての紹介 料金体系サービスの流れ導入までの手順など |
会社概要・問い合わせ先 | 自社についての紹介 |
なお導入事例は、3社以上紹介するのが良いでしょう。
成功事例型のホワイトペーパーでは、顧客の導入に対する不安を払拭することで、比較検討段階であった顧客を契約まで進める効果が期待できます。
前述の通り、成功事例型のホワイトペーパーを読む顧客は、自社サービスの導入を検討しているものの
という状態の検討顧客です。
このホワイトペーパーを読んだ顧客には
①同業界や同規模の企業の成功事例を知る
②導入後の変化を具体的にイメージする
という変化が起き、サービス導入に対する不安が払拭されます。
その結果、この成功事例型のホワイトペーパーは、サービス導入を比較・検討している顧客にとって契約への決め手となります。
成功事例型のホワイトペーパー制作が向いているのは、
などのサービスです。
サービスを導入する決定打となるような、わかりやすい成功事例を提示できるサービスが向いています。
サービス比較型のホワイトペーパーとは、以下のようなホワイトペーパーです。
目的 | 自社を含め複数のサービスを比較検討している検討顧客のリストの作成 |
内容例 | サービスごとの特徴・特色の紹介機能や料金の比較サービスを選ぶポイントの解説 など |
効果 | 自社サービスの魅力を伝え、顧客の契約を促す |
制作に向いているサービス・業界の例 | 競合サービスの多いジャンルのなかで、ユニークな特徴を持つサービス |
ここからは、サービス比較型のホワイトペーパーについて解説します。
サービス比較型のホワイトペーパーは、「自社を含め複数のサービスを比較検討している検討顧客のリスト」を作成するために制作するホワイトペーパーです。
ターゲットはサービスの導入を検討しているものの、同じジャンルのサービスのなかから、どのサービスを導入するか決定できていない状態の顧客です。
顧客はこのホワイトペーパーを読むことでサービスの特徴や違いを理解し、導入するサービスを決定するための判断材料のひとつにします。
つまり、サービス比較型のホワイトペーパーを制作・配布することで、サービス導入を検討している段階の検討顧客リストを作成することができます。
サービス比較型のホワイトペーパーでは、自社サービスとその他のサービスとを比較し、その違いについて紹介します。
また、複数のサービスから比較・検討し、決定するまでをサポートする内容のホワイトペーパーもあります。
例えば、
など解説しています。
以下の実例をご覧になると、イメージしやすいでしょう。
<例>スカウト採用サービス比較資料 |
スカウト採用サービスの利用を検討している人事担当者・経営者向けに全13種類のスカウト採用サービスを紹介・比較しているホワイトペーパーです。
<例>LINE拡張ツール 比較資料【全9社】 |
LINE拡張ツールを選ぶポイントを解説したり、LINE拡張ツールベンダー9社を比較したりしているホワイトペーパーです。
サービス比較型のホワイトペーパーの構成には、以下のようなものがあります。
構成 | 内容 |
---|---|
表紙 | - |
目次 | ホワイトペーパー全体の内容を把握するホワイトペーパーの目的を明確に伝える |
サービス全体の特徴 | サービスを導入するメリットや注意点について解説する |
サービス選定のポイント | サービスを決定するためのポイントについて解説する |
サービスの比較 | 表や図を活用し、各サービスの違いを比較する |
サービスの紹介 | 各サービスについて詳しく紹介する サービスの特徴料金体系機能 など |
サービスを比較するページは、顧客が類似サービスのどの点を比較しているのかを意識して作成しましょう。
サービスごとの特徴なのか、機能や料金の違いなのかなど、状況によって最適な内容が異なります。
サービス比較型のホワイトペーパーには、比較検討段階で足踏みしている状態の顧客を、自社サービスとの契約締結に促す効果があります。
前述の通り、顧客はサービスの導入を検討しているものの、同じジャンルの似たサービスの違いについてわからず、どのサービスを導入するか悩んでいる状態です。
しかし、サービス比較型のホワイトペーパーによって、顧客は同じジャンルの複数のサービスの特徴や違いを手間なく比較することが可能になります。
複数のサービスを比較した結果、顧客が自社サービスの特徴に魅力を感じた場合、よりスムーズに契約に促すことができるでしょう。
サービス比較型のホワイトペーパーは、ユニークな特色を持つサービスに適したホワイトペーパーです。
競合サービスの多いジャンルのなかで、他社には無い特徴を持つサービスは、他社サービスとの比較がしやすく、ホワイトペーパーが作りやすいといえるでしょう。
イベントレポート型のホワイトペーパーとは、以下のようなホワイトペーパーです。
目的 | 悩みの解決方法を模索している状態の見込み顧客のリスト作成 |
内容例 | 登壇者情報セミナーを撮影した画像会場の写真参加者のコメントセミナーの補足説明 など |
効果 | 広く顧客の関心を引きやすい |
制作に向いているサービス・業界の例 | イベントを定期開催しているサービス |
ここからは、イベントレポート型のホワイトペーパーについて解説します。
イベントレポート型のホワイトペーパーを制作する目的は、「悩みの解決方法を模索している状態の見込み顧客のリスト」を作成することです。
イベントレポート型のホワイトペーパーをダウンロードする顧客は、「悩みの解決につながる情報が得られそうなイベント」に関心があります。
顧客はこのホワイトペーパーを読むことで、悩みの解決策となるサービスやそのサービスを提供している企業を認知します。
つまり、イベントレポート型のホワイトペーパーをダウンロードした人は、「悩みの解決方法を探している状態の見込み顧客」なのです。
イベントレポート型のホワイトペーパーでは、開催したイベントやセミナーの様子がわかるように以下のような情報を紹介します。
以下の実例をご覧になると、イメージしやすいでしょう。
<例>【イベントレポート】日本の経理をもっと自由に2021 |
<例>企業文化と経営戦略は一体。3年で文化を変えて、未来へ |
イベントレポート型のホワイトペーパーの構成には、以下のようなものがあります。
構成 | 内容 |
---|---|
表紙 | - |
概要 | イベントの内容や主催企業の情報などを解説する |
イベントの紹介 | 開催したイベントについての紹介 登壇者の紹介セミナー内容会場の画像 など |
全体的に、写真を効果的に活用することでイベント・セミナーの様子を伝えられます。
イベントレポート型のホワイトペーパーは顧客の関心を引きやすく、高いマーケティング効果が望めます。
特に、注目度の高いイベントやセミナーの場合はダウンロードされやすくなるため、自社やサービスのアピールに繋がります。
イベントによっては、SNS・Web広告などと連動することで一層多くの顧客からの関心を集めることができるでしょう。
イベントレポート型のホワイトペーパー制作が向いているのは、
などです。
単なる議事録となってしまわないよう、顧客の興味を引ける切り口で紹介できるイベントを開催していることが重要です。
トレンド型のホワイトペーパーとは、以下のようなホワイトペーパーです。
目的 | 特定の業界・ジャンルに関心がある幅広い潜在顧客のリスト作成 |
内容例 | 業界の最新情報業界の旬な話題サービスに関する最新情報 など |
効果 | 業界全体へ広く自社や自社サービスをアピールする |
制作に向いているサービス・業界の例 | トレンドの移り変わりが速い業界 |
ここからは、トレンド型のホワイトペーパーについて解説します。
トレンド型のホワイトペーパーは、自社サービスが含まれる特定の業界・ジャンルに関心がある幅広い潜在顧客の情報を取得できます。
このホワイトペーパーをダウンロードする顧客は、悩みを自覚し解決するためにホワイトペーパーをダウンロードしたわけではありません。
主に特定の業界やジャンルに関するトレンド情報を知りたいと思い、ホワイトペーパーをダウンロードしています。
顧客が持つ悩みの種類や内容を限定しないため、ほかのホワイトペーパーに比べて広範囲の潜在顧客にアプローチすることが可能です。
トレンド型のホワイトペーパーでは、
などを紹介します。
以下の実例をご覧になると、イメージしやすいでしょう。
<例>コンテンツマーケティング最新動向レポート(2022年10月版) |
マーケティング手法の紹介やアンケートの結果など、コンテンツマーケティングに関する最新情報を紹介するレポート
<例>【ホワイトペーパー】2022 人材採用 トレンド |
人材採用に関して、これからの企業が考慮するべき項目について解説する内容
トレンド型のホワイトペーパーの構成には、以下のようなものがあります。
構成 | 内容 |
---|---|
表紙 | - |
導入 | ホワイトペーパーで解説する内容の全体像を説明する |
目次 | 顧客がホワイトペーパー全体の内容を把握する目次をもとに必要な部分だけ読むこともできる |
問題提起 | テーマに関連した業界や企業の潮流を提⽰する |
本文 | 業界の最新情報業界の旬な話題サービスに関する最新情報 などを紹介する |
本文は、画像や表・グラフを使うなど内容に合わせて柔軟に説明していくことが求められます。
トレンド型のホワイトペーパーは、業界に関わる企業全体の顧客に広く自社のアピールができます。
前述の通り、顧客の多くは悩みの解決のためではなく、特定の業界やジャンルの最新情報を得るためにこのホワイトペーパーをダウンロードします。
そのためトレンド型のホワイトペーパーは、顧客の悩みの有無にかかわらず業界に関わる企業全体から読まれる可能性があります。
トレンド型のホワイトペーパーを制作・配布すると、
などを多くの潜在顧客にアピールすることができるのです。
トレンド型のホワイトペーパー制作が向いているのは、主に「トレンドの移り変わりが速い業界」です。
トレンドの移り変わりが速く個別に追うには手間がかかってしまう業界の情報を、手軽にまとめて読める形式で提供できるホワイトペーパーは、顧客の満足度を高めます。
またトレンド型のホワイトペーパーは、常に最新情報を更新し続ける必要があります。
そのため、常に顧客の注目を引くようなトレンドが生まれ続ける業界に向いているホワイトペーパーだといえるでしょう。
調査レポート型のホワイトペーパーとは、以下のようなホワイトペーパーです。
目的 | 解決するべき課題に気が付いていない潜在顧客のリスト作り |
内容例 | 業界の市場調査顧客のアンケート結果業界の動向分析 など |
効果 | 課題に気付かせ潜在顧客を育成する |
制作に向いているサービス・業界の例 | 調査のためにコストをかけられる企業 |
ここからは、調査レポート型のホワイトペーパーについて解説します。
調査レポート型のホワイトペーパーは、「解決するべき悩みに気が付いていない潜在顧客のリスト」を作成するために制作するホワイトペーパーです。
「トレンド型」と同様、このホワイトペーパーを読む顧客の目的は悩みの解決ではありません。
主に業界やサービスに関する潮流や市場の現状などを知りたいと思い、調査レポート型のホワイトペーパーをダウンロードしています。
顧客はこのホワイトペーパーを読むうちに、業界の課題について理解し、実は自身にも解決するべき課題があるということに気が付くでしょう。
調査レポート型のホワイトペーパーでは、業界やサービスに関する独自調査を行い、主にその結果について解説します。
形式や切り口は様々で、例えば
などがあります。
以下の実例をご覧になると、イメージしやすいでしょう。
<例>カスタマーサクセス実態調査 2022年度【要約版】 |
言葉の認知度や一般企業の取り組みなど、カスタマーサクセスに関する市場調査をお届けするホワイトペーパーです。
<例>アプリマーケティング実態調査 2021年度版 |
アプリマーケティングの最新動向や、特定の施策の実施状況になどに関する実態調査をお届けするホワイトペーパーです。
調査レポート型のホワイトペーパーの構成には、以下のようなものがあります。
構成 | 内容 |
---|---|
表紙 | - |
調査概要 | 調査の内容や目的などを解説する |
調査結果 | 調査結果結果の分析今後の課題 今後取るべき行動 など |
調査結果だけではなく、調査結果からどのようなことが言えるのかまで丁寧に解説することが求められます。
調査レポート型のホワイトペーパーは、課題を自覚していない潜在顧客を「課題の解決を望む見込み顧客」へと育成します。
前述の通り、このホワイトペーパーを読む顧客は、自身が抱える課題に気が付いていません。
しかし、調査レポート型のホワイトペーパーを読んだ顧客のなかには、自身にも解決するべき課題があることに気が付くケースがあります。
この場合、顧客は課題に無自覚な潜在顧客から、解決方法を求める「見込み顧客」になります。
調査レポート型のホワイトペーパー制作が向いているのは、
などです。
調査レポート型のホワイトペーパーを制作するためには、まずは自社で独自の情報収集をする必要があります。
自社でアンケートをとったり、専門の調査会社に依頼したりと方法は様々ですが、どの方法もコストがかかります。
そのため、調査レポート型のホワイトペーパーは、独自調査のために人件費・作業時間・依頼費用などのコストがかけられる企業が向いています。
各ホワイトペーパーの違いや特徴について理解したところで、「結局、どのホワイトペーパーを制作すればよいのか?」と悩んでいる人もいるかと思います。
そこでこの章では、自社に最適なホワイトペーパーの種類を選ぶ2つの視点について解説します。
ホワイトペーパーの種類を選ぶ2つの視点
ここからは、それぞれの方法について解説していきます。
冒頭や「1. ホワイトペーパー6種類の一覧」でも解説したように、ホワイトペーパー制作の主な目的は「将来的な顧客のリスト作り」です。
前述の通り、ホワイトペーパーには以下のような目的の違いがあり、アプローチできる顧客ファネルが異なります。
種類 | 目的 |
---|---|
ノウハウ提供型 | 自社サービスで解決できる悩みを抱えている見込み顧客リストの作成 |
成功事例型 | サービスの導入に不安を抱えている検討顧客のリストの作成 |
サービス比較型 | 複数のサービスを比較検討している検討顧客のリストの作成 |
イベントレポート型 | 悩みの解決方法を模索している見込み顧客のリスト作成 |
トレンド型 | 特定の業界・ジャンルに関心がある幅広い潜在顧客のリスト作成 |
調査レポート型 | 解決するべき課題に気が付いていない潜在顧客のリスト作成 |
そのため、基本的には「どのような顧客のリストが作りたいのか」「どの顧客ファネルにアプローチしたいのか」という目的で選ぶのがおすすめです。
ホワイトペーパーの種類を選ぶときは、自社で制作しやすい種類かどうかを検討しましょう。
前項で解説したように、ホワイトペーパーは基本的に「制作する目的」で選ぶべきです。
とはいえ、社内に素材や情報がなければホワイトペーパーを作ることができません。
例えば、以下のように、サービスや企業の状態によっては制作に向いていないホワイトペーパーも存在します。
<成功事例型の場合>
制作に向いていないサービスや企業の例 | 理由 |
ネームバリューのある企業の導入実績や、導入によって高い効果が出た企業の導入実績が存在しないサービス | 魅力的な導入事例を提示できず、ホワイトペーパーを読んだ顧客の行動を促せない |
<イベントレポート型の場合>
制作に向いていないサービスや企業の例 | 理由 |
イベントやセミナーを頻繁に開催していない企業 | 独自性のある情報や最新情報を提供できないためホワイトペーパーを読んだ顧客の満足度が低い |
ホワイトペーパーの種類を選ぶときは、自社で制作しやすい種類かどうかも重要視して選びようにしましょう。
高品質なホワイトペーパーを制作したいと考えている場合は、知識やノウハウのある専門のホワイトペーパー制作会社に相談しましょう。
時間や費用をかけてホワイトペーパーを制作するからには、マーケティング効果の期待できる高品質なコンテンツにしたいですよね。
しかし、ホワイトペーパーの制作経験や制作スキルのない人が、いきなり高品質なホワイトペーパーを制作することは大変困難です。
ホワイトペーパーの制作には、
など、様々な専門知識が必要です。
どの知識も短時間で身に着けるのは難しく、最初から高品質のホワイトペーパーを制作するのは難しいといえるでしょう。
制作会社では、ホワイトペーパー制作に必要な各技術の専門家が在籍しているため、より高い効果が期待できるホワイトペーパーを制作できます。
「今すぐに高品質なホワイトペーパーを制作したい」場合は、専門のホワイトペーパー制作会社に相談することがおすすめです。
ホワイトペーパーの制作代行ならシャベル株式会社にご相談ください |
ホワイトペーパーの制作代行なら、ぜひ弊社「シャベル株式会社」にご相談ください。
◆全体から一部まで|必要に応じたサポートが可能
弊社では、ホワイトペーパーの企画から制作後の運用まで総合的なサポートが可能です。
企画~運用までの全工程の代行はもちろん、御社の状況に合わせた一部の工程のみの外注にも対応しています。
◆顧客の課題を解決するためのホワイトペーパー制作
弊社が制作するホワイトペーパーは、ただ情報を詰め込むだけの営業資料ではありません。
という部分から真摯に考え、御社にとって有用なホワイトペーパーを制作します。
ホワイトペーパーの制作や運用でお困りの際は、ぜひ弊社にご相談ください。
この記事では、ホワイトペーパーの種類について解説しました。
ホワイトペーパーには、以下の6種類があり、それぞれ作成できる潜在顧客リストや効果に違いがあります。
種類 | 目的 | 内容 |
---|---|---|
ノウハウ提供型 | 自社サービスで解決できる悩みを抱えている見込み顧客リストの作成 | 〇〇の解決方法〇〇変更で企業がやるべきことの解説〇〇の書き方/作り方/方法 など |
成功事例型 | サービスの導入に不安を抱えている検討顧客のリストの作成 | 主にインタビュー形式で制作される 顧客が抱えていた悩み解決したサービスサービスを選んだ理由・きっかけ解決前後の変化 など |
サービス比較型 | 複数のサービスを比較検討している検討顧客のリストの作成 | サービスごとの特徴・特色の紹介機能や料金の比較サービスを選ぶポイントの解説 など |
イベントレポート型 | 悩みの解決方法を模索している見込み顧客のリスト作成 | 登壇者情報セミナーを撮影した動画会場の写真参加者のコメントセミナーの補足説明 など |
トレンド型 | 特定の業界・ジャンルに関心がある幅広い潜在顧客のリスト作成 | 業界の最新情報業界の旬な話題サービスに関する最新情報 |
調査レポート型 | 解決するべき課題に気が付いていない潜在顧客のリスト作成 | 業界の市場調査顧客のアンケート結果業界の動向分析 など |
ホワイトペーパーの種類選びに悩んだときは、以下の3つの方法を参考にしてください。
ホワイトペーパー制作の経験やノウハウがない状態で、高品質なホワイトペーパーを制作したいと考えている場合は、専門の制作会社に相談しましょう。
弊社では、ホワイトペーパーの企画から制作後の運用まで総合的なサポートが可能です。
ホワイトペーパーの制作や運用でお困りの際は、ぜひ弊社にご相談ください。
さらにノウハウを知りたい方むけに「ホワイトペーパー制作完全ガイダンス」をご用意しました。