Facebookは投稿型のSNSで、全世界で活用されています。
プラットフォーム上に広告を配信できるのが、Facebook広告です。Facebook広告はターゲティングの精度が高いため、活用できれば訴求したいユーザーへ的確にアプローチできます。
今回は、
「Facebook広告とは何か?」
「Facebook広告を始めてみたい」
「Facebook広告のメリット・デメリットを知りたい」
という方に向けて、Facebook広告の特徴や料金などを解説していきます。
「Facebook広告」とは、FacebookやInstagramなどのSNSへ出稿できる広告です。
現在、様々なSNSが活用されていますが、その中でもユーザーが特に多いのがFacebookです。
世界で1ヶ月あたりの利用者は29億人、1日あたりの利用者数も19億人という数字を見ると、その多さがよくわかるでしょう。
日本では、月間2,600万人ほどのユーザーがFacebookを利用しています。
Facebookには個人アカウント用の「個人ページ」があるほか、会社名などで開設する「Facebookページ」があるので、企業のマーケティングに活用することもできます。
Facebookを利用しているユーザーは30〜40代が多く、ビジネス面で特に利用されています。そして、Facebookは実名登録が基本のため、友人同士やビジネスパートナーとのやり取りに使われることが多いのが特徴です。
また、Facebook広告では豊富なユーザー情報を利用してさまざまなターゲティングを行えます。そのため、特定のユーザー層に向けて細やかな広告配信を行いたい場合にはFacebook広告がおすすめです。
Facebook広告は、配信できるユーザー数の多さも魅力ですが、広告を出稿するためのフォーマットやターゲティングの設定も豊富です。
Facebook広告を始めるにあたって、どのような特徴があるか知っておくとよいでしょう。こちらの項目では、Facebook広告の特徴について具体的に解説していきます。
Facebook広告の特徴として挙げられるのが、ターゲティング精度の高さです。
Facebookは基本的に実名登録が必要で、匿名性が低く知り合い間のやり取りが多いのが特徴です。そのことから、年齢や居住地などの詳細なプロフィールを登録しているユーザーも多いと言えます。
Facebook広告の強みは、上記のような年齢・地域などの登録情報に加え、趣味・関心などの情報に基づいて配信ができる点です。
Facebookでは、ユーザーが自ら登録する情報のほかにユーザーの行動や利用したアプリケーションなどの情報をアカウントに紐づけて蓄積しています。
広告を配信する側は、ターゲットの年齢・性別・地域などを指定し、さらに趣味・関心等の詳細ターゲットを設定すれば、蓄積された情報から的確に広告を配信できるというわけです。
Facebook広告は、100円からの低コストで広告を出稿できます。
予算と入札価格の設定が可能なため、目的やどのくらいの広告費用をかけられるかに応じて柔軟に計画を立てられます。
Facebook広告の料金体系は大きく分けて2種類です。
クリック数による課金方式(CPC)、広告が表示されるごとに課金されるインプレッション方式(CPM)があります。
CPCの場合、1クリックごとに100〜300円前後の料金が発生し、CPMの場合は1,000回広告が表示されるごとに100〜500円ほどの料金が発生するといったシステムです。
料金は配信する広告のジャンルや広告枠によっても異なります。
このようにFacebook広告は低コストで広告を始められるため、まず試してみたい場合や広告を複数出して結果を比較したい場合にもおすすめです。
13種類もの広告フォーマットが利用できるというのもFacebook広告の特徴です。
広告を配信する際は、ターゲットや商品に合わせて適切なフォーマットを選ぶと高い効果を得られます。
たとえば、複数の機能を搭載したツールなどは、画像1枚よりも動画広告を使って実例を見せる方が効果的、といった具合です。
フォーマットの例としては、カルーセル広告やスライドショー広告が挙げられます。
どちらも画像や動画を組み合わせたフォーマットですが、カルーセル広告ではコンテンツをスワイプして見ていくのに対し、スライドショーでは組み合わせたコンテンツを動画形式として配信するといった違いがあります。
このように、Facebook広告には豊富なフォーマットがあるため、その中からより目的に合うフォーマットを見つけられます。
Facebook広告を利用すると、より多くのユーザーにアプローチできます。
Facebookはアクティブユーザーが多く、1ヶ月あたりの利用者は日本で2,600万人ほどにものぼります。
また、Facebookで個人アカウントを複数作成することは、規約上禁止されています。
Twitterなどはメールアドレスがあれば複数アカウントを作成できるため、アカウント数=ユーザー数とは限りません。
それに対してFacebookは実名で1人1アカウントを持つことがほとんどなため、「アクティブユーザー数」がそのまま「アプローチ可能なユーザー数」ということになります。
上記の点を踏まえると、アクティブユーザー数が多いFacebookでは、広告を出すことで1度に多くのアクティブユーザーへアプローチできることがわかります。
Facebook広告の5つめの特徴は、効果測定がやりやすい点です。
広告を効率的に運用していく上では、効果測定は欠かせません。
設定したゴール(KGI)に向けて、それに対応する各指標の目標値(KPI)を達成していくことが重要です。
Facebook広告には、ページに「いいね!」をしてくれたユーザーの数や、問い合わせ数、アプリのダウンロード回数など、定量的な数値で測定する機能が予め備わっています。
Facebookページの「インサイト」メニューなどからそれぞれの数値を確認できるほか、「広告マネージャ」を用いての効果測定が可能です。
このように、Facebook広告には、上記のような機能を活かしてスムーズに効果測定を行えるというメリットがあります。
Facebook広告は、FacebookだけではなくMeta社の運営するプラットフォームや提携メディアにも広告を配信できます。
Facebookだけでもユーザー数が多いというメリットがありますが、ターゲットや目的に合わせて異なる媒体に広告を掲載できるというのも魅力です。
具体的な配信面は以下で解説しています。
「Facebook」は全世界で29億以上の利用者がいるSNSです。
実名登録が基本のため、ユーザー情報に信頼性があります。
Facebookの利用者年齢は30〜40歳とSNS利用世代の中でも高めです。
また、実名登録を始めとするFacebook自体の特性から、ビジネス層の利用が多いのが特徴と言えます。
日本人の月間利用者数は2,600万人のため海外と比較すると少ない部類です。しかし、Facebookに登録されているユーザー情報の質の高さは他媒体より優れているため、目的次第では高い効果を発揮できるでしょう。
その中でも、海外向け製品やビジネスマンなどがターゲットの場合は特にFacebook広告が有効です。
また、Facebook広告はタイムライン上や検索結果上横などさまざまな枠に配信できます。
フォーマットも多彩なため、多くのアクティブユーザーに自然な感覚で広告を見てもらうことも可能です。
「Instagram」は視覚重視の投稿型SNSです。
ユーザーが写真や動画を気軽に投稿し、共有しあえるのが一番の特徴と言ってよいでしょう。利用者は世界で10億人以上、日本では約3,300万人です。
Instagramの利用者は20〜30代が多い傾向にあり、Facebookと比較すると若い世代が活用していることがわかります。
女性が使うSNSという印象もありますが、男女比率は男性が約4割、女性が約6割であり男女に幅広く使われています。
「美容院などの予約はInstagramで行う」という人もおり、若い世代には欠かせないツールとなっているようです。
また、Instagramには「リール」という投稿形式があります。
「リール」は、15〜90秒ほどの縦型ショート動画です。通常の投稿はフォロワーのみに表示されますが、リールはフォロワー以外にも表示されるという特徴があります。
リールの投稿間には広告を挟むことができるため、自然な形で見てもらえるのが利点です。
「Messenger」は、無料でメッセージを送受信できるアプリです。
Facebookアカウントを持っているユーザーであれば手軽にメッセージをやり取りでき、世界ではすでに13億人が利用しています。
MessengerはLINEなどのメッセージアプリと似ていますが、異なる部分もあります。たとえば、登録している友達がオンライン状態か確認できたり、グループチャットであれば誰がメッセージを読んだのかわかるようになっていたりする点です。
また、MessengerはFacebookアカウントを持っている層の利用率が高いため、有効なターゲットも同様にビジネス層となります。
Facebookなどの広告からメッセージ画面に誘導する「Messenger誘導広告」を利用すると、興味を持ってくれているユーザーと直接やり取りできます。
ダイレクトにメッセージをやり取りすることで、反応を確認しやすいのが特徴です。
さらに、メッセージで交流をしたことがあるユーザーに直接広告を配信できるので、自然と再購入につなげるといったこともできます。
「Audience Network」は、Facebookが提携するモバイルアプリに広告の配信ができるサービスです。
アプリの例としては「食べログ」や「TikTok」が挙げられます。提携先が非常に多いというのもメリットです。
Audience NetworkはFacebookに登録されているユーザーデータをもとにターゲティングをおこなえるのが特徴です。
また、Facebook内にとどまらず提携先アプリ利用者に広告を配信するため、より多くのユーザーにリーチしたいと考えている場合は高い効果を得られるでしょう。
広告フォーマットは画像広告、動画広告、カルーセル広告の3種類で、配信先でバナー広告として配信するかネイティブ広告(記事・投稿一覧などに差し込まれる広告)の自然な形で表示するかなどを選択できます。
多くの提携先がありますが、「パブリッシャーリスト」や「パブリッシャー別配信レポート」からどのアプリに広告が掲載されるか・掲載されたかを確認することもできます。
掲載したくないアプリがある場合はブロックできますので安心です。
Facebook広告では、13種類もの広告フォーマットを利用して広告を配信できます。
広告フォーマットの選択肢が多いと、より商材に合う表現方法を選べるのが利点です。
こちらの項目では、Facebook広告の中でも代表的なものを7つ紹介します。各フォーマットの特徴を理解するための参考にしてみてください。
静止画広告は、画像1枚とテキストで構成される広告です。
画像が1枚あればすぐに作成できるため、時間をかけずに手軽に広告を配信できます。
また、静止画広告は基本的なフォーマットなので、どのようなジャンルの広告としても扱いやすいのも利点です。
シンプルに画像とテキストで訴えかけるフォーマットのため、認知度の向上を狙いたい場合にもおすすめです。
動画広告は、動画を作成しテキストと合わせて配信するスタイルの広告です。
静止画広告と比べて作成に時間やコストがかかる可能性がありますが、音声や動きを含めてアピールできるのが動画広告のメリットです。
商品の便利さを深く伝えたいという場合や、音声でメッセージを訴えかけたいという場合には有効な広告フォーマットです。
カルーセル広告は、画像や動画を組み合わせたものを配信するスタイルの広告です。
1つの広告に対して10個の素材を掲載でき、ユーザー側はそれらをスワイプすることで広告を見られます。
1つの静止画や動画と比較すると多くの情報を持った広告を配信できるのがカルーセル広告の強みです。
カタログ風に比較検討可能な広告や、物語風の広告を作成したい場合にもおすすめです。
スライドショー広告は、複数の静止画や動画を組み合わせて作成する広告です。
スマホアルバムなどのスライドショーのように、組み合わせたコンテンツを順番に表示していく動画を配信できます。
静止画と動画を組み合わせて作成できるため、さまざまな角度からアプローチできるのが強みです。
商品説明やストーリー性のある広告を作成したい場合には有用なフォーマットでしょう。
コレクション広告は、メイン表示させるコンテンツの下に複数の画像を表示させられる広告です。
たとえば、商品説明の動画をメインに表示させ、その下に関連の商品画像やカラーバリエーション違いの商品を掲載するといった使い方もできます。
メインの動画で商品の魅力を伝え、興味を持ったユーザーの目線がそのまま関連画像に行くという動きを実現できるフォーマットです。
インスタントエクスペリエンス広告はキャンバス広告とも呼ばれるフォーマットで、スマホで広告を選択すると全画面でLPが表示されるというものです。
画像や動画、カルーセルなどを組み合わせ、さまざまなスタイルのページを作成できます。
テンプレートも用意されているので目的に合わせた広告の作成が可能です。
広告をスライドしていくうちに自然と目的ページにたどり着く、といった誘導も可能ですので、離脱率を抑えたい場合にもおすすめと言えます。
ダイナミック広告は、ユーザーの興味・関心に合わせて配信される広告です。
カタログに商品データを登録しておけばその中からユーザーにマッチしたものを自動で表示するため、商品別に広告を作成しなくてもよいという利点もあります。
上記の点から、1つの商品というよりも、商品の種類が多い場合に効果を発揮するフォーマットです。
Facebook広告を運用するためには、まずは料金がどのくらいかかるのかを把握し予算を決めておく必要があります。
なぜなら、Facebook広告には明確な料金表がなく、基本的には広告主が予算上限を設定した上で最大限の効果が出るように運用するシステムになっているためです。
100円程度の少額から利用できるのはFacebook広告の魅力です。
しかし、実際に広告効果を出すには月3万円程度からを目安に予算を考えるとよいでしょう。
月に3万円と仮定すると1日の広告費は約1,000円ですね。これで、CPC(1回ごとのクリック課金)では1クリック100円の場合1日10回クリック、CPM(1,000回ごとのインプレッション課金)では1日10,000回の広告表示が行えることになります。
また、広告を表示させるには、その都度オークションで枠を勝ち取る必要があります。このオークションは予算や広告の質・関連度により表示される広告が決まるシステムです。
そのため、極端に低い予算を設定すると広告の表示できる機会が減る可能性もあります。こちらの項目では、各課金方式について具体的に解説していきます。
戦略や目的に合わせた課金方式を選択して、効率的な広告運用を目指しましょう。
クリック課金(CPC課金)は、広告が1クリックされるごとに課金される方式です。
費用の目安は1クリックごとに平均100〜300円程度で、オークションごとに変化します。
CPCはクリックされなければ課金されないため、実際にクリックしてもらい資料請求・購入などの結果を得たい場合に有効です。
その他にも、なるべく無駄な広告費を発生させたくない場合や、この広告がどの程度ユーザーの興味を引けるのかテストしたいという場合にも有効と言えるでしょう。
インプレッション課金(CPM課金)とは、広告が1,000回表示されるごとに課金される方式です。
費用は1,000回の表示ごとに平均100円〜500円程度が目安です。
インプレッション課金はクリック課金と異なり、広告の表示回数ごとの課金となります。
そのため、資料請求や購入などの結果を得るためというよりは、多くのユーザーにブランドを認知してもらいたいといった場合や、広告を見てもらうことで興味を持つユーザーを増やしたいという目的がある場合に有効です。
Facebook広告を運用する上で大切なのが、高精度のターゲティングを活かすことです。
広告をどのようなユーザーに表示させたいかを設定することで、より広告効果を上げられます。Facebook広告には用途によって異なるオーディエンス設定があり、目的に応じて条件を設定できるのです。
こちらの項目では、Facebook広告で設定できる以下の3つのターゲティングについて説明します。
コアオーディエンスは、ユーザーの属性で広告のターゲットを指定するオーディエンス設定です。
選択できる属性には、地域・年齢・性別のほか、「詳細ターゲット」として興味・関心、行動などがあります。利用者層として学歴等や家族構成の指定も可能です。その設定をもとにFacebookの豊富なユーザーデータから高精度のターゲティングが行われます。
コアオーディエンスは、新規顧客を獲得したい・認知度を上げたいといった場合に有効です。ターゲットを適切に指定することで、リーチしたい層にピンポイントで広告を配信できます。
カスタムオーディエンスは、既存のリードや会員、顧客に広告を配信するオーディエンス設定です。
すでに自社のサイトやサービスを閲覧・利用したことのあるユーザーに向けて広告を配信し、再度のお問い合わせや購入につなげるといったアプローチができます。
カスタムオーディエンスではソースを選択し、そのデータに基づいて広告を配信できます。
ソースには「カスタマーリスト」「ウェブサイト」などを選択可能です。「カスタマーリスト」を選択した場合、登録した顧客データ(メールアドレスや電話番号など)とFacebook上のユーザー情報を照らし合わせて広告を配信します。
「ウェブサイト」を設定した場合は、特定のサイトにアクセスしたユーザーに向けて広告を配信することが可能です。
類似オーディエンスは、既存顧客に似た属性のユーザーに向けて広告を配信できるオーディエンス設定です。
類似オーディエンスでは、カスタムオーディエンスと同様に登録した顧客データなどのデータを利用して、特徴が似ているユーザーに広告が配信されるよう設定できます。
また、「オーディエンスサイズ」という数値を1%から10%の範囲から選択できます。数値が小さいほど類似度が高く、数値が10%に近いほど類似度は低くなりますが、リーチできる範囲が広がるという設定です。
実際にサービスを利用した既存顧客に似たユーザーにリーチするため興味を持ってくれる可能性が高く、最終的な効果が得られやすい方法と言えるでしょう。
Facebook広告は、「キャンペーン」・「広告セット」・「広告」という3つの階層により構成されています。
階層構造になっていることで、1つの目的に対して複数のターゲットや広告フォーマットを設定できるという利点があります。
こちらの項目では、各階層について具体的に説明していきます。
「キャンペーン」は、広告を配信する最終的な目的を設定する階層です。
マーケティングの目的で設定できる項目には「認知度」「トラフィック」「エンゲージメント」「リード」「アプリの宣伝」「売上」があります。
たとえば、BtoB事業で見込み顧客を増やしたい場合は「リード」を選択すると、連絡先情報の獲得を最優先にしてユーザーに広告配信できます。
このように、キャンペーンの階層で広告を出稿する目的を定めることで、より効率的にユーザーにアプローチできます。
「広告セット」は、どのようなユーザーに広告を配信したいか、どこに広告を配置するかなどを設定する階層です。
また、予算についてもこちらの広告セットで設定します。広告の全般的な設定という位置づけです。
広告セットでは、以下に記載する例のような形で各項目の設定をおこないます。
「広告」は、広告フォーマットや広告として表示させる画像、動画などのコンテンツを設定する階層です。
「広告設定」項目で「カルーセル」「シングル画像」「スライドショー」などのフォーマットを選択します。
「クリエイティブ」項目でフォーマットに挿入する画像や、メインテキスト・見出しなどコンテンツを指定します。
また、選択できるフォーマットは「キャンペーン」で設定した目的により変わります。選択したフォーマットや配信したい広告枠によって画像の縦横比率の推奨があるため注意が必要です。
Facebook広告は、豊富なユーザーデータを活かした高精度のターゲティングが魅力です。
広告を配信する上では、このFacebook広告の利点を最大限に活用すると顧客の獲得や認知度アップによい効果が得られるでしょう。
こちらの項目では、Facebook広告を成功させるためのポイントを解説していきます。
Facebook広告にはキャンペーン設定の階層があることを解説しました。
適切に目的設定をおこない、それぞれの目的に応じてキャンペーンの使い分けをすることが大切です。
なぜなら、目的の設定によって広告が最適化され、配置や配信方法、リーチするユーザーの範囲も変わってくるからです。
キャンペーン設定では、「認知度」「トラフィック」「エンゲージメント」「リード」「アプリの宣伝」「売上」の目的を設定できます。
現在の自社サービスやブランドがどのような段階にあるか見定め、どのような目的で広告を配信するのかを計画した上で適切な設定を行いましょう。
Facebook広告を運用する上では、広告のクリック数と、クリックされた広告のランディングページが表示された回数であるページビュー数に乖離がないか確認することも大切です。
ページビューはページを読み込んだ際にカウントされます。
クリック数に対してページビューが少ない場合、ページを読み込む前にユーザーが離脱してしまっていると考えられます。
間違えてクリックしてしまったという可能性もありますが、興味を持って広告をクリックしたけれどページがなかなか表示されないという場合にも離脱率が上がるため注意が必要です。
そのため、クリック数とページビュー数に乖離がある場合は、ページの表示速度等の確認・改善を検討するとよいでしょう。
同一ユーザーに同じ広告を何度も見てもらうことは、認知度アップにつながります。
しかし、何度も同じ広告を見ることでユーザーが飽きてしまったり、同じユーザーに向けて重複して配信を行うとリーチの効率が下がってしまうというデメリットも考えられるので注意が必要です。
一人あたり何回広告が表示されているかは「フリークエンシー」という項目で確認できます。
また、「フリークエンシーキャップ」を調節すると、同一ユーザーへの配信回数を下げてより多くのユーザーに広告配信するということも可能です。
Facebook広告のクリエイティブを定期的に見直すことで、広告の効果を上げたり、ユーザーの広告疲れを防いだりできます。
たとえば、複数の広告を配信してコンバージョン率やクリック率を計測し、効果のある広告を採用することも見直しのうちのひとつです。
また、ユーザーが見慣れることで広告効果が落ちることもありますので、そのような場合はクリエイティブを差し替えるなどの対応が必要になります。
ただし、頻繁にクリエイティブを変更すると効果の測定が難しくなりますので、1週間、2週間など期間を定めて見直しを行うとよいでしょう。
Facebook広告をより効率的に運用するには、予算配分が正しく行われているか確認する必要があります。
Facebook広告ではキャンペーンごとの予算設定や広告セットごとの予算設定も可能ですが、設定した通りに確実に予算が消化されるわけではありません。
たとえば、CPC(クリック課金)を設定している場合、クリックされないと料金が発生しないため、予算を消化できないことになります。
広告マネージャから効果を確認した上で、より効果の出ている設定・広告に予算を配分し直したり、広告を見直したりするとよいでしょう。
今回は、Facebook広告の特徴や料金について解説しました。
Facebook広告はユーザーデータの豊富さやターゲティングの精度の高さもさることながら、キャンペーン設定などのカスタマイズ性に優れているのが魅力です。
新規顧客へのアプローチが目的という場合でも、既存顧客に類似したオーディエンスへのリーチが目的という場合でも柔軟な設定が可能なため、ビジネスで活用することができるでしょう。