このようなお悩みはありませんか?
今回は、そういった疑問や悩みを持つ方に向けて、Facebook広告の成功事例や運用の設定ポイントを紹介します。
さまざまな成功事例を知ることで自社に適した運用方法がイメージでき、売上に繋がる広告配信に一歩踏み出せるのではないでしょうか。
これから広告配信を始めようとしている方や、既に配信されていて伸び悩んでいる方など、Facebook広告に関する業務に取り組んでいる方の参考になればと思いますので、ぜひご一読ください。
まずはFacebook広告を活用して実際に成功した事例について具体的に紹介します。
チョコレートブティックのKitKat Chocolatory Australiaの事例です。
当事例では、ブランド認知度が23ポイント上昇し、購入意欲が2.2倍、オンラインの売上が3倍もの改善が行われました。
<成果>
<目標>
<施策内容>
年末商戦に向け、大規模なユーザーの認知度上昇と売上増加を目的としたキャンペーンを実施しました。
キャンペーンではカラフルな画像や動画広告を配信し、あらゆるユーザーにリーチするためにアンケート広告やダイナミック広告、Instagramショッピングなどさまざまな広告フォーマットを活用。
さらに、これらの広告を「コンバージョン」「来店数の増加」に最適化設定することで、店頭とオンライン両方の売上アップに繋げました。
また、より多くの層にリーチするために、オーストラリア在住のユーザーの中でも18〜54歳と幅広い年齢層にターゲットを設定し、自動配置などを活用したことが成功の要因となっています。
参考:https://www.facebook.com/business/success/kitkat-chocolatory-australia
雑貨や文具製品を取り扱うワンダーマークの事例です。動画広告でエンゲージメントを向上し、オンラインでの売上アップに繋げました。
<成果>
<目標>
<施策内容>
小物撮影用の背景紙である「Ambiance Paper」の認知度アップと売上アップを目指し、FacebookカタログとInstagram広告を活用しました。
設定したターゲットは日本在住の24〜55歳の女性と過去30日間に購入履歴があるユーザーです。さらに、既存顧客と共通の特徴がある人に向けてリーチを広げるため、類似オーディエンスもターゲットに加えました。
背景紙の魅力が伝わる動画広告と適切なターゲットの設定により効率よく売上アップに繋げた事例となります。
参考:https://www.facebook.com/business/success/ambiance-paper
ベトナムの小売店であるLyTrendyの事例です。
Eコマースビジネスと注文管理プロセスを管理することで業務の円滑化に繋がり、広告の費用対効果を7倍へ向上させました。
<成果>
<目標>
<施策内容>
Facebookでのプレゼンス、顧客との会話・問い合わせをより効果的に管理するために、FacebookマーケティングパートナーのPancakeと提携しサポートを活用しました。
さらに、動画広告とMessenger誘導広告を活用したキャンペーンを実施することでオンラインでの売上アップに成功。
設定したターゲットはベトナム在住でファッションに興味・関心を持つ23〜65歳の女性です。
加えて、過去の顧客データから類似オーディエンスを設定することでリーチ層を幅広く拡大しました。
参考:https://ja-jp.facebook.com/business/success/lytrendy
グローバルゲームパブリッシャーであるFlysherの事例です。
Facebook自動アプリ広告を活用することによって、広告費用対効果を2倍以上、インストール単価を70%減少することに成功しました。
<成果>
<目標>
<施策内容>
自動アプリ広告を導入し広告の費用対効果を向上することで、インストール単価を70%減少することに成功しました。
また、画像と動画合わせて30種類にも及ぶクリエイティブを用意するだけでなく、見出しにもバリエーションを加えることによって、費用対効果が高い広告の模索に成功。
こうした機械学習が組み込まれたFacebook自動アプリ広告を採用したことによって、よりユーザーに刺さるクリエイティブが何なのかを理解することができ、費用対効果の改善が叶えられました。
参考:https://www.facebook.com/business/success/flysher
セルフエステスタジオの運営およびフランチャイズ事業を展開する株式会社ボディアーキ・ジャパンの事例です。
イベントのマッチングやコンバージョンAPIを活用することでパフォーマンスの改善に成功しました。
<成果>
<目標>
<施策内容>
広告パフォーマンスの向上を目的に、イベントのマッチングクオリティの改善に努めました。
具体的には、同時期に2つの広告キャンペーンを作成し、以下の条件でパフォーマンスの比較を行なうといったものです。
(メールアドレス、電話番号、生年月日など。)
結果として、パターン1の詳細な顧客情報パラメータを使用した広告キャンペーンの方がパフォーマンスが高い結果となっています。
参考:https://ja-jp.facebook.com/business/success/body-archi-japan
マレーシアで眼鏡・コンタクトレンズなどを販売するMalaya Opticalの事例です。
海外のオーディエンスに向けて広告を配信することでリードの層を増やし、購入総額を2.5倍へと改善することに成功しました。
<成果>
<目標>
<施策内容>
海外ビジネスの展開を目的として複数の通貨に対応したオンラインショップを開設しました。
広告面では、広告マネージャーアカウントの設定により効果的なキャンペーン広告を実現。ダイナミック広告や写真・動画広告をカルーセルとコレクションで配信し、ターゲットはシンガポールに住むコンタクトレンズに興味関心がある18〜44歳に設定しました。
さらに、ページへの「いいね!」をしたユーザーと以前商品購入に至らなかったユーザーのカスタムオーディエンスを作成し、これを元に類似オーディエンスを作成したことにより、アクセス数の改善と売上増加を叶えることができました。
参考:https://www.facebook.com/business/success/malaya-optical
エン・ジャパン株式会社が運営する、派遣の仕事に特化した求人情報サイト「エン派遣」に関する事例です。
Cookie規制の強化に伴いコンバージョンAPIを導入し、安全性の確保と会員登録単価の改善を両立させることに成功しました。
<成果>
<目標>
<施策内容>
Cookie規制が強化される中で、プライバシーへの配慮が求められるデータを扱いながらも、集客施策の効率化を実現させるためにコンバージョンAPIを導入しました。
コンバーションAPIを導入したことによって、各キャンペーンにおける効果測定の精度向上や、広告配信の最適化を実現することが可能となりました。
また、集計時に計測したデータとMeta社の持つデータをマッチングすることが可能となることから、より最適なユーザーへのリーチも可能となっております。
これによって、会員登録件数に関しては12%上昇、またCPAに関しては11%減少と、数と費用どちらにおいても改善することに成功してます。
参考:https://ja-jp.facebook.com/business/success/en-japan-inc
デジタルマーケティング企業のTECOBIの事例です。
コンバージョンリードへの最適化とFacebookコンバージョンAPIの統合をした結果、質の高いリード獲得に成功しコンバージョン率を68%改善することができました。
<成果>
<目標>
<施策内容>
これまではキャンペーンの目的をリード数の最適化としていましたが、新たに質が高くコンバージョンの可能性が高いリード獲得に最適化したキャンペーンを作成し、A/Bテストを実施致しました。
また、新たに作成したキャンペーンでは、FacebookコンバージョンAPIビジネスツールと、CRMシステムを統合させ、TECOBI側が追加で情報を引き出せる形になっています。
これによって、ユーザーが問い合わせや実際に購入を行った際、TECOBIサーバー経由でFacebookサーバーへ安全に情報を送信することが可能となるため、Facebookの機械学習アルゴリズムのトレーニングを促進させることができました。
結果として、従来のキャンペーンに比べてコンバージョン率が68%情報、リード単価が8%改善と、大きく成果に結びついています。
参考:https://ja-jp.facebook.com/business/success/tecobi
日本のスニーカーブランドvia SANGACIOの事例です。
コンバージョンAPIを活用し詳細なターゲティングを実現した結果、コンバージョンを2.9倍に増加させることができました。
<成果>
<目標>
<施策内容>
FacebookコンバージョンAPIを活用し、過去にウェブサイトで複数のアクションを起こした人をターゲットとして広告を配信した場合と、購入のみを行った人をターゲットに広告を配信した場合でCV数に変化があるかの検証を行いました。
また、自動配置を活用しFacebook、Instagram、Messengerでハイパフォーマンスな広告を配信を実現しました。
結果として、過去にウェブサイトで複数のアクションを起こした人をターゲットとして広告を配信した場合と、購入のみを行った人をターゲットに広告を配信した場合では、前者の方がコンバージョン数2.9倍増加、CPA2.9倍減少という結果になりました。
より詳細にターゲットを設定することが、コンバージョン数、CPA共に改善につながるといった事例だったと思います。
参考:https://ja-jp.facebook.com/business/success/sangacio
香港を拠点とするオンラインショッピング・デリバリーサービスプロバイダーであるHalo Offerの事例です。
キャンペーンパフォーマンスを測定し、消費者行動への理解を深め費用対効果を1.4倍に上昇することができました。
<成果>
<目標>
<施策内容>
キャンペーンのパフォーマンスを把握するためにコンバージョンAPIを用いてウェブサイトイベントの測定を実施しました。
Facebookピクセルによるデータのみでウェブサイトイベントを測定、ピクセルとコンバージョンAPIの両方を用いてユーザーのアクションを測定、この二つの測定によってオンラインとオフライン両方の消費者行動のデータを測定可能にしました。
さらに、ダイナミック広告や購入フローを開始しているが完了していないユーザーへのリターゲティング広告など、自動配置で様々なプラットフォームに配信し、ハイパフォーマンスを実現。
これによって広告費用費用対効果を1.4倍向上、ウェブサイトのコンテンツビューを6%増加、コンバージョン数を7%改善することができました。
コンバージョンAPIによる消費者理解と広告の活用で広告費用対効果を改善した例です。
参考:https://www.facebook.com/business/success/halo-offer
さまざまな成功事例がある中で、目的に対する成果や施策内容についてのイメージはつかめたでしょうか。
こちらの項目では、Facebook広告運用を成功させるためのポイントを6つに絞って紹介します。
キャンペーン設定をする前に、広告運用の目的を明確にしておきましょう。広告を配信して何を達成したいのか?KGIを決めておくということが大切です。
Facebook広告を見たユーザーにブランドを認知してもらいたいのか、コンバージョンを求めているのかなど、広告の目的によってキャンペーン設定の内容が異なってきます。また、広告の目的によって、広告の内容やどの層のユーザーをターゲットするのかなども変わってきます。
そのため冒頭にも書きましたが、広告の目的を最初に明確にしてから、構成を組み立てていくことで、より効果的な広告運用を行えます。
自社サービスがターゲットとする層にピンポイントで広告を届けられれば、より効率的にコンバージョンの増加を期待できるでしょう。
反対に、ターゲットの設定が的外れだと、関連度の低いユーザーに広告を配信することになってしまいます。
ターゲティング設定は、地域・年齢・性別を基本に行うとよいでしょう。その他にも、職業・役職・学歴・興味・関心などを詳細に設定できますが、下記の3つの理由から最初からあまりターゲットを絞りすぎないようにしましょう。
・1つめはCPAです。
あまり細かくターゲットを設定してしまうと、本来広告効果が見込めるユーザーへのリーチが減少し、CPA(顧客獲得単価)が高騰してしまうからです。
・2つめはFacebookのプロフィール設定です。
基本的な情報に関しては、登録しているユーザーがほとんどですが、上記で触れた詳細な設定の項目にいたっては、すべてのユーザーが登録しているわけではないため、細かくターゲットしすぎると、潜在顧客を逃がしてしまうからです。
・3つめは最初から完璧なターゲティングは出来ないからです。
広告を初めて出稿する際は、自社サービスの対象になるユーザーをペルソナ設定し行いますが、あくまで予想のため完璧なターゲティングとは言えないからです。
上記のことから、最初から細かく設定するのではなく、広告配信後の結果を考察し、徐々にターゲットを絞る事で効果的な広告を配信できます。
Facebook広告ではさまざまなフォーマットが用意されていますが、どちらも視覚に訴える手法の広告のため、どれだけ質の高いクリエイティブを制作できるかが大きく影響します。そのため、以下の3つのポイントに注意して質の高いクリエイティブを作成しましょう。
1度作成して終わりではなく、定期的にCVやエンゲージの数値を見直すことで、クリエイティブの質を高めていくことが大切です。
Facebook広告の効果を高めるには、予算の上限と最適化を設定することが重要です。
Facebook広告では、キャンペーン単位で予算の最適化を設定でき、キャンペーン内の各広告セットに自動で予算が割り振られ、効果的に広告を配信できるようになります。最適化を設定する上でのポイントは、キャンペーンの全ての広告セットを配信オンにすることです。
また、最適化を設定後、ある広告セットの配信が少ない場合でも、手動で広告セットを停止したり再開したりしないようにしましょう。
手動で広告セットを停止すると最適化されていた配信の機会を逃すおそれがある他、もう一方の広告セットに予算が集中してしまいます。この後で停止した広告セットを再開したとしても、予算が割り振られず広告が配信されない可能性があるので注意してください。
注意する点はあるものの、簡単な設定方法で獲得数の最大化が見込めるので、まだ導入していない既存のキャンペーンや新規キャンペーンは設定することをオススメします。
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Facebook広告は視覚に訴えかける広告のため、ポイント3で述べたように質の高いクリエイティブを作成する必要があります。
クリエイティブの質を高めるためには、競合が配信している広告を確認し、自社と比較してより効果的なデザインを探っていく作業も必要です。
この時に役立つのが、広告ライブラリです。広告ライブラリでは、Facebook・Instagram・Messenger・Audience Networkで配信されている全ての広告を閲覧できます。
検索ボックスに企業名などのキーワードを入力すると配信されている広告を閲覧できるので、競合他社を検索して確認してみるとよいでしょう。
競合分析を行いクリエイティブを改善したら、効果測定の結果を見ながら修正をしていきましょう。
Facebook広告の効果を高めていくためには、効果の確認と改善が重要です。
思ったよりも効果が出ていなければ、何らかの原因があると考えて、改善していく必要があります。ターゲティング設定の範囲を変更してみたり、A/Bテストなどでどの条件の広告が効果が高いかなどをチェックしたりするのもよいでしょう。
A/Bテストはどんどん実施し、エンゲージメント率やコンバージョン率が高い広告を見つけていくというのが上達の近道です。
短いサイクルでPDCAを回すことで、短期間で広告の質を高められます。
今回紹介したFacebook広告の多くの成功事例では、明確な目標を持ったうえでターゲットをしっかりと設定し、A/Bテストなどを実施しながら成果を出していました。
また、よりターゲット層に合う質の高いクリエイティブを作成するなどの改善を加えながら広告配信を行っていることもわかります。
データの測定・分析により消費者の行動を理解し、それらを反映して広告を改善することで、より成果に繋がる広告を配信できるでしょう。